明石商業高等学校同窓会会員の皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。また平素より明商同窓会事業活動に多大なるご支援とご協力を賜りまして心より御礼申し上げます。
このたび、明石商業高等学校同窓会の会長を拝命いたしました中井俊樹(47回生)でございます。歴史と伝統ある同窓会の重責を担うこととなり身の引き締まる思いでございます。微力ではございますが、母校のさらなる発展と同窓生の皆様の絆をより一層深めるため誠心誠意努めて参ります。
さて、私たちの母校・明石商業高等学校は創立70周年という大きな節目を迎えました。昭和29年の開校以来、兵庫県下最大の商業高校として数多くの優れた人材を輩出し、地域社会や各分野で広く活躍する卒業生を輩出して参りました。これはひとえに、先輩方が築かれた伝統と、母校を支えてくださった教職員の皆様のご尽力の賜であり心より敬意と感謝を申し上げます。
その中でも、パラリンピックの舞台で日本中に希望を与えた車いすテニスの上地結衣選手も私たちの誇る同窓生です。世界の頂点を目指し、数々のメダルを獲得してきたその挑戦の軌跡は次世代の生徒たちにとっても大きな目標となっています。また野球部が春夏合わせて幾度も甲子園の舞台に立ち多くの感動を届けてくれました。プロ野球界でも母校出身の選手たちが全国の舞台で活躍しており、まさに「明商魂」を体現する姿に多くの同窓生が勇気をもらっております。
このように各界で光り輝く卒業生の活躍は、明石商業高等学校の歩んできた歴史と教育の力を改めて感じさせてくれます。私たち同窓会はその誇りを共有し、世代を超えた絆を育み母校とのつながりをさらに強めていく場でありたいと考えており、母校の校訓である「自立・親和・感謝」は社会で生きる私たちにとって今なお色あせることのない大切な指針です。
多様な価値観が交差する現代において、他社と親しみ合い自らの力で道を切り拓き社会に貢献する姿勢はまさに明商生の誇りであります。私たちはその精神を胸に人生のさまざまな局面でたくましく歩んできたのだと思います。
同窓会の役割は、世代を超えてつながる同窓生の絆を大切にし親睦を深めるとともに、母校への支援を通じてその発展に寄与することにあります。これまで築かれてきた温かな交流と信頼の輪を一層広げ、同窓生の皆様が互いに刺激し合い高め和える場を作ってまいりたいと考えております。
今後は、若い世代の参加促進や情報発信の充実にも力を注ぎ、より開かれた同窓会運営を目指してまいります。皆様方には変わらぬご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
結びに、同窓生の皆様のご健勝とご活躍、そして母校・明石商業高等学校のますますのご繁栄を祈念し、就任のご挨拶とさせていただきます。
令和7年5月
明石商業高等学校同窓会
会長 中井俊樹